空を見上げて
骨髄異形成症候群(こつずいいけいせいしょうこうぐん)とは、骨髄機能の異常によって
前白血病状態となり、造血障害を起こす症候群のことを指す。
この疾患は、高齢者を中心に患者数が増えていることなどから注目されています。
また、成人や高齢者での原因不明の血球減少例のうち、かなりの症例が骨髄異形性症候群と
診断されています。
骨髄異形成症候群の原因は、未だ明らかにされてはいなくて、予後も悪い疾患です。

骨髄異形成症候群の病態

まずは骨髄に異型クローンが生じます。この異型クローンは、造血幹細胞の前腫瘍細胞である。この異型クローンが正常幹細胞を凌駕して増殖する結果、正常の造血が抑制されます。また異型クローンから造られる血球細胞は、異常細胞なので末梢血に出る前に分解されます。この様な無駄な造血を無効造血と言う。形成される血球は形態も異常で寿命も短い。このような症状を示す造血障害の存在は古くから知られていたが、骨髄異形成症候群として確立したのは1982年になってからである。

骨髄異形成症候群・症状

本疾患の発症時の症状は乏しい。無症状のことが多く、もしくは赤血球の産生が低下し、慢性の貧血を発症する程度です。この貧血の型は一定せず、大球性から小球性まである。さらに言えば、白血球減少が高度な例で、感染症の合併、血小板減少時に出血傾向が見られるものの、血液検査で白血球減少、血小板減少、汎血球減少が偶然発見されることも少なくない。

骨髄異形成症候群・原因

有機溶剤、化学物質、放射線などが考えられている。近年では抗癌剤投与による発症も問題となっている。骨髄異形成症候群の約半数で染色体異常が見られることと、先天性染色体異常によるファンコーニ貧血の患者が、高い頻度で骨髄異形成症候群を発症することから、遺伝子変異が何らかの形で関わっているとも考えられています。

骨髄異形成症候群・治療法

骨髄異形成症候群(MDS)に対する治療としては、同種造血幹細胞移植以外に確立されたものはない。異常クローンを根絶し、正常造血を回復させるのが目的である。現在移植の適応は50〜55歳以下に限られています。しかし、造血幹細胞移植に伴うGVHDなどの合併症の死亡率が無視できないため、リスクを検討したうえで移植を実施するか検討する必要がある。移植以外では対症療法となるが、免疫抑制剤が一部で有効であることが判明しています。





   
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