かみかみセンサー、誕生のいきさつ
小学校の養護教諭をしていたAさんが、ある日ふと感じた。リンゴを歯でかじり切れなかったり、飲み込みが悪かったりする子供をみて「食べ方がおかしい」と。さっそく子供たちの歯で噛む力を調べたところ、本来、自分の体重くらいあるはずの歯の力が13キロしかなかったケースもあったという。楽しい食事の基本である噛むことを意識させる教材が必要と考え、高校教諭だったBさんの協力を得て実用化に取り組んだのがきっかけです。
そして、改良に改良を重ねて考えた仕組みは、こうだ。あご先からのど元に約2センチの場所にスイッチを固定します。歯で物を噛むときのあごの上下運動を伝え、カウンターに回数を表示させるのです。色々と試行錯誤を繰り返し、最終的にカチューシャやエアコンのプラスチックホースを流用した耳掛け式の装置を遂に完成するに至りました。
かみかみセンサー、商品化
こうした教育に食事を持ち込む、食育の活動を知った名古屋市の日陶科学が、商品化を持ち掛け、数値の表示器を魚の形にするなど子供用にデザインを変更して発売に踏み切りました。現在、健康グッズとして小売り販売も目指すという。このような咀嚼(そしゃく)回数計測装置は、数万円するものが今までありましたが、学校納入価格を9,975円に抑えて、教育の場へ拡販を狙っています。かみかみセンサーの効果
歯の識者によると、味覚や嗅覚などの五感のすべてを駆動させることができる、人体最大の感覚発動器が口。その口を働かせば、脳が活発になるが、一方、口がダメになると脳の活動が低下するらしい。ただし、やたらと固いものを食べればいいというわけではなくて、柔らかいものでもちゃんと歯で噛んで食べれば体にはいい。子供には教育上良いことですね。
